宮司からのご挨拶
「令和の大造営記念誌」冒頭のあいさつより
高床式拝殿に屋台を乗り入れ、梁に当たりそうな間際まで勢いよく差し上げる拝殿練り。播州唯一、英賀神社秋祭りの一番の見どころであります。しかしながら平成12年の菅公臨時大祭の頃から屋台の大型化が進み、掛かる荷重と長年の経年劣化により、柱が傾き倒壊の危険性が高まってきました。この状況を鑑み、平成30年5月に自治会長・農区長を中心とした奉賛会が結成され工事着手の運びとなりました。
当初は修理で行う予定で事前調査しておりましたが、建立以来260年の長きに亘る度重なる修繕に耐えきれなくなっており、解体の上新しく建て替えることになり、また神門においても同じく建て替えの必要がありました。思わぬ主要建物2棟の大工事となりましたが、鷹谷宮総代が自ら奉賛会長の大役をお引き受けいただき、それを経験知見とも豊富な魚田、井上、福島3副会長が支えていただきました。
各町の自治会役員、募財委員の皆様には暑い中ご寄付を集めて頂き、奉賛会常任理事の皆様には、工事の段取り、広報活動、会計処理、式典の設営と多岐にわたる業務をこなしていただきました。
またそれにこたえる形での多額のご寄付を頂いた氏子崇敬者皆様の氏子様に対する赤誠の念に対し、この場をお借りいたしまして、心から感謝申し上げます。
おかげをもちまして目標金額1億8千万円を遥かに超える3億円以上のご寄付が集まりました。1つの小学校区が氏子地区の神社としては突出した金額であり、英賀保の氏子魂というものをお示し頂きました。拝殿神門新築はもとより長年の懸案事項も多数解決したわけであります。
拝殿神門共には高品質なヒノキ、松の材木を使用し、姫路城にも使用されていたいぶし瓦と真白な漆喰で、荘厳かつ美しく仕上がりです。正面の鳥居と扁額も新調しました。
また危険な石造物を移設組み直し、近隣住民に迷惑をかけていた樹木を伐採し、境内を整備拡張し、さらに拝殿所狭しと奉納された絵馬を修理整理の上掲げ直し、落下防止策を施しました。これらにより秋祭りでの十分な安全を確保することができました。
この令和の大造営を役員氏子皆様と成し遂げた意義は誠に大きく、英賀神社を守ってこられた先人先輩方にも、故郷英賀保を担う次世代にも恥ずかしくない大工事を施工することができたと自負しております。この度の大事業にご協力いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。
令和2年(2020)はコロナ禍に見舞われ、各種奉祝行事と秋祭りが中止となり誠に残念ではあります。役員のみで粛々と清祓・安全祈願の神事を執り行いました。氏神様のご加護の下、一刻も早い日常への回復と、皆様の平穏ご健勝を念じております。
令和2年11月20日
英賀神社宮司 木村 尚樹
「令和の大造営記念誌」の進呈に関して
令和の大造営の工事写真・屋台祝賀練り・神社由緒等を記した記念誌を進呈します。
代金は無料ですが、送料手数料500円をご負担ください。
ご希望の方は、氏名・住所・郵便番号・電話番号をLINE又はFAXにてお知らせください。振込方法・振込先を記入した用紙を同封の上、発送させていただきます。
FAX:079-239-8063(英賀神社社務所)
LINE: https://line.me/ti/p/ysHL73e7Bz (木村)