稲荷神社(英賀西)[いなりじんじゃ(あがにし)]
御祭神 保食神・住吉神
御神徳 農業・漁業・畜産・狩猟守護や、航海安全・海上安全など海にまつわる御利益がある
祭礼日 3月第1日曜(初午祭)
当社の正式な名称は稲荷神社ですが、ご祭神の稲荷大明神と住吉大明神は、「みょうじんさん」「すみよしさん」と呼ばれ親しまれている。
『播磨国風土記』に出てくる英賀彦神と英賀姫神は、伊和大神の御子で、播磨国を治めるに当たり、英賀の地を中心に開拓創始したので、里人はこれを総氏神として木村の地(現英賀神社)に鎮祭しました。
ところが降って室町時代初期、三木通近が英賀城主になると、その崇信する文武の神である天満天神を太子の黒岡天満宮よりお招きし、併せて八幡神と春日神を崇め奉り、英賀天満宮としました。
その時、通近は古来よりお祀りしていた英賀彦姫神を南方二町の地(現稲荷神社)に奉遷して天満宮の摂社とし、祭祀はすべて本社と同格にして敬神の誠を捧げた。
さらに明治4年3月14日、英賀彦姫神を本社に合祀して英賀神社と改めると、元の宮地に官幣大社伏見稲荷大社、同大阪住吉大社よりご分霊をお迎えしたのが現在の稲荷神社であり、英賀西町、かんや町の里人が当番制で神社の護持運営に当たっています。